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2019.12.21.
旅の途中の手記 03「呪い」


変わったつもりで変われていなかったり
変わっていないつもりで変わってしまっていたり

そういうのを繰り返しながら季節は巡っていく
何度も諦めかけたけど、なんとか音楽を続けている

なりたい自分にはずっと程遠い、けど
それもまぁ、悪くないなと笑えるぐらいにはなった


“自分のことをちゃんと好きになりたい”
胸の奥でそんな風に思いながらも

幼い頃から積もりに積もって、
鎧みたいになった沢山のコンプレックスと
すぐにへこたれてしまう弱い心を引き連れて
毎日を耐え凌ぐように生きていた

大人になるにつれて
諦め、手放し、仕方ないと思う瞬間が増えて
色んなものを失った



それとは逆に、ひとつだけ
絶対に譲りたくないと思うものを手にした

誰に何を言われたって、笑われたって、
それだけは死んだって誰にも渡せないものだ



魅力的な人に出会っては
自分に無いものに気付かされて落ち込んだり

二度と味わいたくないような
どうしようもない苦しい気持ちに出会ったり


打ちひしがれながら、のたうち回りながら
目の前に出てくるものと必死で格闘してるうちに

自分がこうあるべきだと思い込んでいるのは
他でもない自分だけだった事に気付いて
“自分に呪いをかけるのはやめよう”と、そう思った


いつだってどんな風にだって変わって良いんだ、と
自分との約束を破ったって良いんだと、
許せるようになったのは、つい去年ぐらいのことだ


簡単に全てが水に流れていった訳ではないけれど

それでも、いつの間にか
他人のことが気にならなくなった




誰かのために必死になれる、
優しい自分もそんなに悪くはなかったけど

他人の目を気にせず
自分が思うことをしっかりと体現できる、
そんな強い自分になれたら
見えてくる景色はもっと最高なのかな



人生で初めて少しだけ自分を赦せたとき
歪だけど、綺麗じゃないけど、
真っ当な形の矢印が自分に向いた気がした

もっと新しい感覚に、体験に
新しい自分に出会ってみたいと思っている、今




東京に来てから5回目の冬です